東雲の日記


大農場へと引っ越す。
引っ越すといっても、資金が溜まった訳ではない。
空耶さんと姫神さんの大農場へ間借りすることになった。
宿屋に改装するとの事で、少しは役に立てるものと思う。
早速オーボー、アムアムを植えたが……上手く育つものか心配である。

 東雲の日記

モンコンレースが終わった。
結果は……なんというざまだ。大外れもよいところではないか。
やはり賭け事は向いていないのやもしれぬ。
金に目が眩んだ訳ではないが……国王陛下のペットに賭けて外れると少々やるせない気持ちになるな。

さて、そろそろ宿屋の主人に戻るか……

 東雲の日記


モンコンレースなどというものが開かれているそうな。
忍びの三禁として金に酒、色、などといわれているが……こればかりは余興というものだろう。
何より、宿屋の主人などとなりすましている以上、話題になりそうなものを知らぬというのは都合が悪い。
全ての客の話に答えてこそ宿屋の主人というものだ。
……さて、賭けてみたが、結果が出るのは明日か。

 東雲の日記


宿屋の返答を返す。
味噌仕立ての鍋などは実に温まる。
御頭の話では、うどんなどもこの時期はよいということだったが……
なんでも、この時期のうどんならば「京」という場所がよいそうだ。
俺の生まれたキョウとは違うそうだが。そこでは、なんでもうどんがあんかけで、生姜もたっぷりと入り、温まるそうな。
一度御頭のいう世界もいってみたかったものだな。

 東雲の日記


中継地に勤務を開始する。
検問とはどうやら関所の事であるらしい。
しかし入国する際にはえらく大雑把な検問だと思ったが……
うむ、その理由として、一週間交代で検問を重点的に行っているらしい。
関所業務は常に行っているのだろうが……よくよく考えれば、重点的に検問を行うとは不可思議な行動である。
もしや、税の取立てなどを行っているのだろうか。
だとすれば、一向宗一揆と同様、何れ一揆が起こるやもしれぬな。

……ふむ、目立ちたくは無いが、俺が検問担当の時には手心を加えておくとしよう。